果たして、大会社(大手不動産会社)は安心なのでしょうか?
①大会社(大手不動産会社)は積極的に売却物件を他社に紹介しない
なぜ、他社に紹介しないのかというと、大手の不動産会社は両手(りょうて)仲介が基本だからです。
両手仲介が基本となるので、積極的に他の不動産会社に売却物件を紹介しにくくなり、高値での売却がむずかしくなってしまうのです。
大手はどれくらいの割合で両手仲介を行っているのか週刊ダイヤモンド2015年4月18日号に不動産会社の手数料率の統計データがあります。
手数料率を確認することで、どれくらの割合で両手仲介をしているのかがわかります。
平均手数料は、両手仲介の場合が6%、片手仲介の場合が3%となります。
この統計データによると、仲介手数料ランキングの上位の会社の平均仲介手数料率は4%以上、多い会社では5.33%にもなっています。
平均手数料が6%に近くなればなるほど、両手仲介の割合が多いという結果です。
この統計データをみると、上位の不動産会社の取引は、「両手仲介が基本となっている」ことがわかります。
大手の不動産会社の営業担当者は高い売り上げノルマが課せられています。
そのような環境において、1度の取引で仲介手数料を2倍稼ぐことができる両手仲介を目指すのは必然でしょう。
②大手は高く売るための具体的な戦略がない
大手には不動産を高く売るための具体的な戦略がないことが多いです。
なぜかというと、「大手不動産会社には数多くの売却物件がある」からです。
数多くの売却物件があると、売却物件1つ1つにかけられる時間は少なくなりがちです。
そうなってくると、すぐに売れるような売却価格を設定し、極力手間をかけないようにする担当者も出てきます。
大手不動産会社は訪問査定の際に、建物の状態をきちんと見て査定をするわけではありません。
建物にあまり詳しくない営業担当者が「室内の見た目がきれいかどうか」をざっと見るくらいです。
高く売却するために「建物の調査報告書を作成する」、「魅力あるリノベーションプランを用意する」、「建物図面やメンテナンス履歴などの資料を整備する」などの具体的な施策を提案することはしないのです。
高く売却したいなら具体的な戦略がある不動産会社を選ぶ
戦略がなければ不動産を高く売却することはできません。
大手だろうと、中小だろうと関係ありません。
不動産売却を成功させるために必要なのは「高く売るための戦略」です。
あなたの大切な資産である不動産の売却を任せられるのは「高く売るための戦略がある不動産会社」なのです。